室内飼い猫が逃げてしまった・・知っておきたい脱走猫の見つけ方とおびき寄せて捕まえる方法
猫の飼い方の基本として「完全室内飼い」がありますが、うっかりミスや事故・災害によって
猫が外に逃げてしまうことがあります。
外の世界を知らない猫は出てしまったことにより
一時のパニック状態となり、下手をすれば事故・事件などに巻き込まれてしまう危険性があります。
今回の記事では、もし猫が外に逃げてしまった場合の対処法と捕獲方法を書いていこうと思います。
うちの猫の脱走履歴とシチュエーション
実はうちの先住猫にゃんだむは一か月半もの間、外に脱走してしまった経験があるのです・・
その間、私たち家族は生きた心地がせず必死に捜しまわった経緯があり、その時培った脱走猫捕獲ノウハウは飼い猫を脱走させてしまった飼い主さんの役に立つと思います。
にゃんだむが脱走したのは真夏の夜のこと。私は熱帯夜に耐え切れず、窓を開け網戸で就寝したつもりでしたが肝心の網戸が閉まっておらず、窓全開の状態で眠ってしまいました・・・
※この時住んでいたアパートは一階だったため簡単に外に出ることになったのです・・
次の日の朝、にゃんだむが居ないことに気が付き、さらに窓全開であることを発見し顔面蒼白・・・その日からにゃんだむ捜索活動が始まったのです・・・
- 脱走した時期:7月~8月半ば
- 脱走期間:1か月半
- 脱走してから発見するまでの時間:1週間
室内飼い猫が網戸を開けないようにする対策はこちらをご参照ください⇒https://nekobana.com/964.html
室内飼い猫が脱走した場合に最初にするべきこととは?
私はパニック状態でしたのでよくわからない行動をして無駄足を踏んでいましたが、飼い猫が脱走した場合に重要なのが初動捜査です。
猫が脱走してから経過した時間によって変化するため、状況に合った行動を取るべきなんです。
目安としては大体3日以内であれば、家の近辺のどこかに潜んでいる可能性が高いということ。
外の世界を経験した野良猫上がり・保護猫でしたら半径500メートル以内、室内飼い猫や行動範囲の狭いメス猫でしたら半径50~100メートル以内にいる可能性が高いです。
ちなみに、にゃんだむは道路を挟んで向かいの廃屋にいました(約50メートル圏内)
よって、脱走後最初にすべき行動としては半径100メートル以内の範囲を猫目線で探す事です。
初動が早ければ早いほど近くに潜んでいますので、車の下や狭いところなどを重点的に探す事が重要です。
特に車の下は猫が潜みやすい環境ですので潜んでいる可能性が高いため重点的に捜してみてください。
寒い時期には車のボンネットの中まで入ってしまうため、注意深く探すか車の持ち主に断ってボンネットを叩かせてもらいつつ探すと早く見つかる可能性が高まります。
ポイント
- 広い場所の移動より狭い場所を渡り歩く可能性が高い
- 車の下や家の間など身を潜めることができる場所を探す
- 脱走してすぐは広範囲に移動はしないため狭い範囲をしっかりと探す
飼い猫が脱走後3日以上経ってしまった場合の対処法
約3日以上行方不明になってしまった場合、次の行動に移ります。猫自身の気持ちが落ち着き広範囲を探索するようになるためです。
この時するべき対応としては、飼っている飼い猫のポスターを作成し、近所を中心に配っていきます。近所の人であれば目撃している可能性が高く、有益な情報をくれる可能性が高いので恥ずかしがらず聞き込みすることをおすすめします。
ポスターに記載する情報としては
- 猫の顔や特徴がしっかりとわかる画像(体系や模様がわかるといいですね)
- いつ行方不明になったのか?
- 飼い主さんの連絡先
- 飼い主さんの住所
- 飼い主さんの名前
があれば目撃情報が集まる可能性が高くなります。
ポスターを公共の掲示板などに貼る場合は、担当者さんに許可を得ることを忘れずに。
また、ポスターを貼った場所はチェックしておいて必ず捕獲後には回収しましょう!
時期による捜索時間の違いをチェック
猫ちゃんの習性として基本的に暖かいところを好む動物です。
よって、冬季の行動時間と夏季の行動時間が違いますので捜索する時間帯にも注意して捜索したいですね。
にゃんだむは夏に脱走しましたので、夜を中心に捜したところ発見できました。冬場はなるべく暖かい時間帯に行動するので、昼から夕方にかけて捜索すると発見しやすいです。
夏は日中暑くて涼しいところで休んでいますし、冬は日が出ていない寒い時間帯にはなるべく暖かいに篭って体温を下げないように頑張っています。
餌で猫をおびき寄せる作戦
捜索する時間があまり無いという人におすすめなのが、家の前で餌付けするという方法。この方法で注意したいのが近所の人の理解を得ていないとせっかく猫が寄ってきても追い払われてしまう可能性がありますので
近隣の人に許可を得ることを忘れずに。
中には猫を嫌う人も居る事を考慮した行動を取る必要があります。
餌はなるべく毎日同じ場所に置いてください。それにつられてどんどん野良の猫が集まってくると思います。
猫社会というのは不思議なもので、猫同士の口コミが存在する見たいなんですね・・・私が餌付けしていたときには一匹来たら次は二匹・・とどんどん増えていき、近所の猫の行動パターンが見えてきました。まるで口コミが広がるように。
また猫同士の人間関係ならぬ猫関係も見えてきて、にゃんだむが外で友達になった猫が最終的にはにゃんだむを連れて餌を食べにくるといった奇跡を目の当たりにしました。(仲良くなりづらいオス同士の組み合わせなのでびっくりしました)
個人的な感想ではありますが、野良猫を餌付けすることによって猫同士の口コミが広がり、最終的に愛猫が戻ってくることにつながる可能性が高くなります。
個人的な感情を抜きにして考えても
フードを置く⇒一匹が見つける⇒フードの匂いを嗅ぎつけてもう一匹⇒
といった流れはありますね。少しでも飼い猫の発見を早くするためにもおすすめの方法です。
また近所で地域猫にフードを上げているお宅を探すのも一つの手段ですね。自然と野良猫が集まりますので落ち着きを取り戻した脱走猫が来ている可能性が高いためです。
見つけた!でも慌てずに対処することが脱走猫を捕獲する近道
外で愛猫を発見してもいきなり近づくのはNGです。
なぜかといいますと、脱走後の飼い猫は警戒心が高ぶっているため慣れた飼い主を判別することが難しくなっているため。
ただでさえ視力が弱い猫ですので手の臭いを嗅がせるなどして安心させないと近づかせてくれません。
普段一緒に居る飼い主さんのことも思い出せず逃げだす猫が大半・・・(野良猫でも近づいてくる例外にゃんこも居ますが)
脱走後の飼い猫を最初に発見してからするべき行動はいきなり距離を詰めないで、じっと待つことが重要。
これがかなりもどかしいんですが、必要なことなんですね、触らせてくれる距離感にまで詰めることができたら捕獲することができますが
捕獲しようとして逃げられた場合その後近づいてきてくれることが少なくなる可能性がありますので十分注意して保護していきたいですね。
脱走猫を捕獲するときのコツをまとめた記事はこちらです⇒https://nekobana.com/1122.html
餌付け作戦を120%強化する方法で確実に捕獲する
餌付け作戦と併用して「またたび」を使用すると効果が120%アップします。120という数字に特に意味はありませんが。
私が使った時は普通のまたたびの場合、意外と食いつきが薄い感じでした。
色々なまたたびで試したところ、こちらのまたたびの効果が一番効果があった感じ(個体差はあると思いますが)
他のまたたびと比べ割高感がありますが、その効果は抜群です。今でも愛用しているまたたびです。またたび原木を与えるより反応が良かった感じですね。
餌付け作戦を一週間ほど続け、毎日にゃんだむがフードを食べに姿を見せるようになった辺りで散布。(フードにふりかけるのと同時に周辺にも散布しました。)
すると、お友達の猫と一緒に
「ゴロゴロゴロゴロ・・」
と地面に転がり出しフィーバー。
その光景は家の中で安心しきっている状態と同じで外での暮らしは非常に神経を使うのだな~って感じる一幕でしたね。
このことからリラックス効果を与えるまたたびの使用は愛猫を安心させ捕獲できる確率を上げてくれる効果がありますので、最後の仕上げで使うといいですよ。
個人的には捕獲器はおすすめしない理由があります
私は捕獲器も使って捕獲を試みたのですが、野良猫は日替わりで入りましたがターゲットであるにゃんだむは入りませんでした。
その理由として思い当たるのが、捕獲器を設置した当初にゃんだむのお友達が入ってしまいリリース。その危険という情報を共有したのかにゃんだむは捕獲器の周りには登場しなかったのです。
こんなの妄想だ!っていう人もいるかもしれませんが、その後捕獲器に入った猫たちの中にはにゃんだむと友達は入っていないからあながちウソでもないと思います。
まあ、この説は信じるか信じないかはあなた次第といった話なんですがね。
もう一つの理由としては、捕獲器で野良猫を無駄に怖がらせることによって他の猫たちも寄り付かなくなる可能性があります。捕獲器に捕らえられて発狂する猫を他の猫が見ていたら・・と考えると捕獲器を怖いものという認識を持っても不思議じゃないですよね。
猫という動物は非常に警戒心が強く、一度嫌な思いをすると絶対忘れませんので・・そういった意味合いから考えても警戒心をいたずらに煽る行為は慎むべきだと思うからです。
捕獲器という手荒な手段を使うことによって愛猫が帰ってくる可能性を低くするより、気長にフードで餌付けすることをおすすめします。
またキャリーケースに慣れさせておくと捕獲する際に安心できる臭いがついているため捕獲しやすくなるので、普段からトレーニングしておくことをおすすめします。
飼い猫が脱走して迷子になった時の解決方法まとめ
- 3日くらいは家の周囲に潜んでいる、慌てず物陰を探索するべし
- 元野良猫は半径500メートル以内、家猫は半径50~100メートル以内に居る
- ポスター作製などをして近所の人の理解を得て、情報を聞くべし
- 3日以上経ったら猫の帰巣本能を使い、餌付けなどで猫を寄せる
- 発見しても気長に接する、怖がらせるのは逆効果
- 必要に応じてまたたびを使用する
脱走当時はとにかく慌てず冷静に行動する事が重要です。あとは根気よく接することが解決の糸口になりますので、頑張ってください!
にゃんだむは上記の方法で捕獲しましたので参考までに。健闘を祈ります。
ペット探偵に頼む選択肢
どうしても自分で探せないし見つからない・・という場合にはペット探偵を頼る方法もあります。
ペット探偵とはペット専門の探偵のことで、迷子のペット捜索のノウハウを駆使しして発見するプロ集団です。
メリット・デメリットはありますが、自力での捜索が困難な場合利用してみるのも一つの手段ですね。
ペット探偵について役立ちそうな記事はこちらです⇒https://nekobana.com/2102.html