保健所から猫の里親として引き取る際に気を付けるべきことと整えるべき環境について詳しく書いた記事
保健所の猫たちは里親が現れない限り殺処分を待つばかりの猫たちです。
この記事では里親になって失われそうな命を救いたい!と思い、保健所から猫を引き取る際に気を付けるべきことと引き取りの手順、整えるべき環境など猫の引き取りから暮らすまでの流れをまとめていきます。
最初に知っておくべき保健所の猫たちのこと
まず保健所に居る猫たちのことを書いていきます。
保健所に引き取られた猫は脱走して迷子になった猫や飼い主の身勝手で捨てられた猫、野良猫が居ます。
人間慣れしている猫を引き取るにはある程度人間社会のことや人間との距離感が理解できている子が多い為飼いやすいですが、
完全な野良猫は野性を残したまま大人になっていますので脱走のリスクなどが子猫から育てた猫と比べて強い傾向にあることを頭に入れておきたいですね。
ただ子猫も多く収容されているので、たとえ野良だとしても野性味を抑えて育てることも可能です。
保健所から猫を引き取るまでの大まかな流れ
- 各自治体の保健所に電話をして保護された猫の譲渡希望者として登録します。(注1)条件によっては登録で来な場合もあります
- 保護された猫が譲渡できる状態になったら登録された順番に譲渡希望者さんへ連絡が行きます。
- 保健所ににて猫と対面し猫を引き取るか最終的な決定をします。
- 譲渡申込書,誓約書等の書類に記入し,正式に譲渡の申し込み手続きをします。
- 保健所が実施する正しい動物の飼い方講習会(約30分~60分)を受けて譲渡となります。
保健所から犬猫を譲渡されて新しい飼い主になれる人の条件とは?
保健所から猫を譲渡されることができる人には一定の条件があり、それらを全て満たさないと譲渡ができませんので要注意です。その条件というのが
- 家族全員保健所から犬や猫が譲渡されて新しい家族として迎えることに賛成である
- 平日9時~17時の間に保健所に来ることができる人
- 譲渡を受ける保健所と同じ県内に住んでいる人で20歳以上の成人であること
- 飼う予定の場所がペット可の物件であること(ペット不可の物件の場合はNG)
- 飼育スペースが適切に取れる住居であること
- 猫は絶対に外に出さずに屋内で飼育すること
- 愛情と一生面倒を見る覚悟を持ち最後まで責任を持つこと
- 病気や怪我になった時に受診させることが可能な収入がある人
- 去勢手術の義務を守れる人
- 犬は登録をし,毎年1回の狂犬病予防注射を実施すること。
- 犬には鑑札と注射済票をつけること。猫にも名札などをつけること。
- 犬は放し飼いをしないで散歩中の糞尿の処理を適切に行い、必ず糞は持ち帰ること。
- しつけを徹底して他人に迷惑をかけないように飼うこと。
- 災害時の避難等を想定し,必要な備えを行うこと。
- 譲り受けた動物を利用して,営利を目的とした行為を行わないこと。
- 保健所が開催する飼いかた講習会を受講すること。
譲渡の際には上記の規定を遵守する誓約書を書く必要があります。
猫を保健所から引き取る際の心構えとは?
保健所から猫を引き取る時の条件にも含まれていますが、犬や猫などの動物全般に言えることとしてみんな「命」を持った生き物であることを考える必要があります。
動物は病気になりますし怪我もします。食費もかかるしトイレの世話も必要になりますよね。
いわば子供が一人増える感覚に近いでしょうか?かわいいだけではなく手間もかかることは頭に入れておいてください。
また、生活環境が転勤などで変わる人や一人暮らしで出張が多い人も適さないと思います。常に猫は家に居ますが自分でご飯を作って食べることはできませんし、トイレを処理することはできませんからね。
なので飼い主さんが責任を持って全てお世話できる人じゃないと無理なんです。
それができなくなったから捨てるというのは無責任な話しですので、もし後からそんな環境になった場合には捨てるという選択肢を捨てて、仕事を辞めるなど自分の環境を変える覚悟が必要です。
命を預かり最後まで責任を持てる人は犬や猫を家族として迎え入れて大丈夫でしょう。
引き取ったあと猫を飼育するのに必要なものって何??
無事覚悟を決めて猫を引き取った後飼育する環境が整っていないと大変ですよね。既に先住猫と暮らしている人はこの項を読み飛ばしても大丈夫ですが、初めて猫を迎える人はチェックしてください。
最低限猫と暮らすために必要なものチェックリスト
- トイレ(匹数+1)
- トイレの猫砂
- トイレのシート
- フード
- フードを入れる容器
- 水を入れる容器(多め)
- 猫の爪切り
- グルーミング用ブラシ
- 爪とぎ(猫によって好みがあるので一個ずつ試すことをおすすめします)
- ウェットシート(吐物の処理などに便利)
- ボディタオル
あれば便利なものや嗜好品など
- オヤツ
- またたび
- 猫のおもちゃ
- キャットタワー
- 猫用ベッド(落ち着ける場所があれば不必要)
猫を飼う際に役立つ知識
⇒猫のフードの食べさせ方に一工夫加えることで長生きさせるための3つのポイントとは?
⇒猫の災害対策をしておくべき理由とキャリーケースに慣れさせるコツ
⇒適当なキャットフード選びは猫の寿命を縮める原因!?危険なエサの見分け方
⇒いたずらで猫が外に飛び出してしまう脱走事故を予防するために必要なこととは?
⇒猫のグルーミングブラシの中でファーミネーター猫用をおすすめする理由
最後に
保健所から猫を引き受ける際には猫と暮らす心構えや必要なものが多くてびっくりしたと思います。それだけ命を預かることは大変なことなんですね。
しかしそれ以上に猫と暮らすと私たちに幸せを与えてくれるのも一つ。
実際暮らしてみると様々な発見があると思いますし日々楽しくなります。
この記事では「保健所から猫を引き受ける」をテーマに書いてきましたが、保健所の猫たちはそのままだと殺処分されてしまうのも時間の問題なため、引き取るということは一つの命を救うことと同じだと考えていいと思います。
罪の無い猫が殺されてしまうところを救うというのはとても尊いことですので胸を張ってくださいね。
そして同時に殺処分をする保健所の人たちも救えるんです。
保健所の職員さんたちも命を好きで奪っているだけではありませんので・・・
救われた猫とあなたが幸せで暮らせますように祈っております。
保健所の人たちが訴える、この声をよく見てください。涙が出ます。 pic.twitter.com/HGmSTEmbjJ
— スザックス (@SUZAKUMAMA) 2018年8月23日