殺処分について考察。動物の命の重さをを考えるきっかけに
一匹の動物の殺処分にかかり費用はいくらかご存知でしたでしょうか?
殺処分というのは引き取り手の居ない犬や猫を行政が殺してしまうといった措置のことで、すべては人間側の身勝手が原因。
飼えなくなったから捨ててしまったり、避妊手術を怠り生まれた子猫や子犬を捨ててしまったりと、様々な原因により保健所に連れてこられた犬や猫は
「殺処分」
という無慈悲な処理をされ殺されてしまいます。
一匹の処分費用を知った小学生が書いた作文から始まる
愛知県豊橋市の高校1年、谷山千華さん(15)が当時小学校6年生だったとき野良になった捨て猫が生んだ子猫を県の保護施設に預けました。
施設に入れられた動物がどうなるのかを谷山さんがインターネットで調べたところ当時年間20万匹もの動物が処分されている事実を知り驚愕。
さらに、その処分される動物1匹当たり「78円」の処分費用がかかるといった事実を目の当たりにして
「動物の命の価値が78円でしかないように思えて胸が張りさけそうになった」
と愕然としたそうです。
その体験を作文にして豊橋市の小中学生が参加した「話し方大会」でその作文を朗読したところ最優秀賞を受賞した模様。
少女の作文がきっかけで大きな波が生まれた。次は私たちが動く番
この作文の存在を知った若手の写真家や美術演出家ら3人が昨夏、
絵本化に向けて「78円の命プロジェクト」を立ち上げました。
完成した絵本は豊橋市に300冊寄贈され初版分は完売。10月中旬に3千冊が重版される予定されている模様です。
78円の命プロジェクト公式HP:http://78yenproject.jp/
殺処分0を目指して私たちにできることとは?
犬や猫の殺処分を無くすためには、地域の活動から始めることが重要かと思います。
行政自体を変化させるには、地域での活動での実績を見せて地域猫の住民の理解や動物愛護施設などの開設に関する嘆願書を集めるなど小さなことからやっていくことが必要だと思います。
実際に行政が動いたケースとしては、岩手県盛岡市のNPO法人「もりねこ」さんが県内に動物愛護施設が無いということを知り嘆願書を集め行政にかけあった結果、見事受理されたということがあったようです。
※もりねこHP:http://morinekocafe.wixsite.com/morineko
日本国民の一人一人が「命」というものの認識を改めることが大きな変化となり命が平等な世の中になっていくのでは?と私は感じます。
面倒くさがらず行動を起こしていくことが重要ですね。
全ての命が平等に生きれる国になっていくように努力し続けたいものです。