絶滅危惧種であるイリオモテヤマネコについて詳しく解説。ツアー情報や動画も掲載
西表島に100頭前後しか確認されていない特別天然記念物であるイリオモテヤマネコ。今にも絶滅してしまいそうな数しかいない希少種。
この記事ではなぜイリオモテヤマネコは絶滅の危機に瀕しているのか?西表島ツアーでは会えるのか?などイリオモテヤマネコの情報を貴重な動画と共にお届けします。
なぜイリオモテヤマネコは絶滅の危機に瀕しているのか?
イリオモテヤマネコは西表島独特の種で、西表島にしか生息していません。
世界でもヤマネコの住む島としては世界最小の西表島に生息するので、生息地域が少ないのが個体の少なさの原因の一つと考えられています。
また人間と一緒の生活地域に生息するイリオモテヤマネコは野良の猫と同様の理由で
- 車に轢かれる
- 罠にかかる
- 人間の開発に伴う生息地域の減少
などによって減少するスピードを早めてきており、絶滅の危機に直面しているわけなんですね
個体の減少を防ぐには、人間の配慮や保護活動が必要になってきていると言えます。
ヤマピカリャー伝説とイリオモテヤマネコの関連性
西表島には「ヤマピカリャー」といわれる大型のネコ科の動物が生息しているといった伝説が伝わっています。
その正体はイリオモテヤマネコというのが通説ですが、イリオモテヤマネコより巨大なネコ科の動物を地元の猟師が射殺したという報告が何度か上がっており、その大型の動物がイリオモテヤマネコなのかどうなのか?という部分ではよくわかっていないようです。
UMAみたいでなんかロマンがある話ですよね。
確かにトラなどはアジア圏内に生息していますので、あながちまだ見つかっていない大型の肉食動物がいてもおかしくないのかもしれません。
イリオモテヤマネコの寿命はどれくらいなの?
イリオモテヤマネコの寿命というのが約7~8年と言われております。
交通事故などの人的被害を考慮すると4~5年と野良猫と同等の寿命であるということがわかっています。
また沖縄こどもの国動物園で保護され飼育されていたイリオモテヤマネコ
オス:よん 推定年齢15歳と一か月
といったいえねこ同等の寿命で天寿を全うし、同じネコ科の動物と比べてもそん色ないほどの長生きを見せてくれました。
その事実から考えると、しっかりとした環境を整えて飼育すればイリオモテヤマネコも人間と共存して長い気できる種類であることがわかりますよね。
なんとしても絶滅は防いでほしいものです・・
イリオモテヤマネコをペットとして飼育するのはアリ?
イリオモテヤマネコは個体数が非常に少なく、絶滅危惧種であることから特別天然記念物に指定されている生き物です。
なので、ペットとして飼育することはダメなんですね。
西表野性生物保護センターが怪我をした個体などを一時的に保護していますが、個人でイリオモテヤマネコを飼育することは文化財保護法に抵触します。
イリオモテヤマネコの動く姿を動画でどうぞ
西表島観光でイリオモテヤマネコに会えるツアーはあるの?確率は?
西表島観光でイリオモテヤマネコに会えるツアーが参加して生のイリオモテヤマネコに会えるか?と言えば野生のイリオモテヤマネコに会える確率は一般の観光客ではほぼ不可能に近いと言えます。
イリオモテヤマネコは普段森で生活をしており、野性の猫と同様に警戒心が強く近づくと危険を察知して逃げてしまうからです。活動時間も夜ですので、夜間の森での探検で発見するのは困難であると言えます。
個体数の少なさもあり2~3日で野生のイリオモテヤマネコに遭遇するのは難しいですね。
どうしてもイリオモテヤマネコに会いたい場合には、先ほどちょっと触れた「西表野生生物保護センター」では無料で確実に見ることができます。西表島観光ではぜひ立ち寄りたい場所の一つです。
公共の交通機関がちょっと不便なため、アクセスにはレンタカーで行くのが無難です。
※野生の猫同様にイリオモテヤマネコの飛び出しによる事故が多くなってきています、運転の際には安全運転を心がける用よろしくお願いいたします。
西表野生生物保護センター
- 入館料:無料
- 営業時間:10:00~16:00
- 定休日:月曜日
- ウェブサイト:http://iwcc.a.la9.jp/
- アクセス:https://goo.gl/maps/G8zZLfUdq3x