知って得する猫の平均値、体重・飲水量・体温
猫の健康管理をするうえで平均値を知っておくことは非常に重要です。
なぜならば、猫という生き物は具合が悪くても限界までポーカーフェイスな状態で気が付けば手遅れに・・なんてことも多いです。
この記事では猫の平均的な数字について詳しく書いていこうと思います。
猫の平均体重は何キログラムなのか?
猫の平均体重は、猫種にもよりますが大体
- オス:4~5キロ
- メス:3~4キロ
となり、これ以上ですと肥満の可能性があり
これ以下ですと、栄養不足や病気の疑いがあります。
また、10%以上の急激な増減があった場合は病気が潜んでいる可能性がありますので動物病院を受診させることをおすすめします。
普段通り普通にフードを食べているのに、10%以上も体重が減少した場合
糖尿病や甲状腺機能亢進症などの疑いがあります。
●猫の体重測定方法
猫に体重計に乗ってくれといっても
よほど体重計に魅力が無い限り黙って乗ってくれるもんでもありませんので、こちらで工夫する必要性があります。
体重測定の主な方法としては
- キャリーケースに入れて測る
- 洗濯ネットに入れて測る
- 飼い主さんがだっこして測る
という方法がおすすめ。抱っこ嫌いな子にはキャリーケースや洗濯ネットが良いですね。
猫の平均的な胴回りは何センチなのか?メタボの基準とは?
猫の平均的な胴回りは
35センチ~45センチ
で、60センチを超える場合は肥満予備軍として疑ってください。
測る場所は、前足の後ろの辺りににメジャーを使い測ります。
一日あたりのフードの量と飲水量の目安は?
●一日当たりのフードの目安
フードを与える目安としてはドライフードのパッケージの後ろに書いてある
「体重別給与量」
を見て計算します。
うちでは透明なカップにフードを入れて給与量を測り与えていました。
うちでは二匹分のフードに分けて与えているのですが、オス猫であるにゃんだむがメス猫アンのぶんまで食べてしまい正確には与えることができていません。多頭飼いの難しさに悩んでおります。
話しを戻しますと、フードの食べる量を毎日測ることでわかることは、食欲の増減などを見ることが可能で食欲が落ちた時や食べているのに痩せてきているなどの異常がわりますので病気の早期発見に役に立ちます。
●一日当たりの飲水量の目安
また、飲水量の平均値は体重1キロあたり30ml~40mlが平均値で、この水分量にはウェットフードなどの水分も含まれます。
水を飲む平均値を知っておくことで、水飲み場の位置が飼い猫にとって好ましい場所なのかどうなのかを知るのと同時に飲水量の減少や増大を察知し病気の早期発見にもつながります。
もし水を飲む量が少ない場合は水飲み場の位置を変更してみたり、水飲み場を増やしてみると飲水量が増加しますので調整してみてください。
また、飲水量が平均値の1.5倍以上飲んでいる場合は病気の疑いがありますのでご注意ください。
多飲多尿の病気の一例として
- 慢性腎不全
- 糖尿病
- 甲状腺機能亢進症
- 子宮蓄膿症
などが疑われます。
猫のおしっこの平均排出量
猫のおしっこの平均値は、体重1キロ当たり20~35ml
で、これより多い場合や少ない場合は注意が必要。
また、おしっこの量だけではなくおしっこの臭いや色・トイレの滞在時間などを観察することも重要で、病気の発見につながります。
チェックする項目としては
- おしっこがキラキラしていないか
- おしっこに血が混じっていないか
- おしっこの色は濁っていないか
- おしっこは普段よりきつい臭いを発していないか
- おしっこをする際に長時間ふんばってはいないか
- 頻繁にトイレに出入りをしていないか
を見てあげるといいですね。
ちなみに、にゃんだむが何度もトイレに出入りしたりそそうをしたりと普段に無い行動をすることがあったので受診させてみたところ
「尿路結石」と診断されたときがあり
行動パターンが普段と違い異常なときはすぐにでも受信させるべきだな~と感じました(汗
またトイレの掃除も重要で、雑菌が繁殖しやすい梅雨時期にトイレ掃除を少しさぼちゃった時があったんですね。
その時はにゃんだむがトイレに出入りしてる割にはおしっこが出ていない・・という状態だったので受診したところ「膀胱炎」に感染していたんですね。衛生状態を保つことを怠った結果でした。
トイレは最低でも一か月に一回は砂を全部捨てて(砂は少量残して移し替えると猫が自分の臭いがするためスムーズにトイレを使ってくれます)トイレ本体を水洗いすることが猫の膀胱炎の感染リスクを少しでも減らせると学習した事案でした。
猫の大便、うんこの平均数値とは?
猫ちゃんのうんこの量の平均値の目安としては大人の人差し指一本分くらいのサイズ。
ただし、フードを食べる量やフードの質によっては変化しますのであくまで目安としてお考え下さい。
スコップに着くくらい緩かったり、3日以上出ていない場合は早急に受診させるようにしましょう。血が混じっていたなど便に異常があるケースも同様に獣医師さんに診てもらうと安心です。
猫の平均体温は何度なのか?
猫の平均的な体温は38℃~39℃
これよりも高い場合や低い場合は病気の疑いがありますので、即受診させるようにしましょう。
特に平均より低い場合は緊急性が高いので早めに受診させてください。
数字よりも直感
膀胱炎や尿路結石などにゃんだむの様子を見て受診させたとき「何か様子が変」というぼんやりとした直感がありました。意外と飼い主の直感というのは大事で、普段一緒に暮らしている飼い猫の変化は飼い主さんが一番わかるため、ちょっとした変化から猫の体調について読み取ることが病気などの早期発見につながります。
かかりつけの獣医さんからも平均的な数値だけではなく、飼い主の直感で受診させるのも一つの指標になると聞かされました。
ものを言わない猫ですので、普段から飼い主さんが猫の健康管理をしっかりやって長生きできるよう見守ってあげたいですね。