[緊急事態]猫のおしっこが出ない・・原因となっている病気と応急処置。

[緊急事態]猫のおしっこが出ない・・原因となっている病気と応急処置。

猫の様子がおかしい・・トイレに入っても何もせずに出てくるときは要注意!

以前うちのオス猫にゃんだむがトイレに入っては出てくるを繰り返す事があり、様子がおかしいと感じた時にすぐ病院に連れて行ったおかげで一命をとりとめたときがありました。

命の危険というのは大げさに聞こえるかもしれませんが猫にとってはトイレの問題は重要な部分なのです。

一歩間違うと一日~二日で命を落とす危険性もはらんでいますのでいつもと違う行動を取りだしたらしっかりと見守ることが必須です。

今回の記事では、トイレに関する行動で病院に連れて行くべきかどうかの判断基準をまとめておきますので、参考になれば幸いです。

一日に4回以上おしっこをする様子ならば受診を考えて!うちのケース

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うちのケースを例に挙げると、ある日にゃんだむは朝から頻繁にトイレに入っては出てきて・・を繰り返していました。なにか不満があるのかな?トイレの清掃はやっているしうんこも無い。

気まぐれだと軽く考え仕事に行って帰ってきてから家族に様子を聞くと、日中も何度もトイレに入っていた様子・・

これは異常だな・・と考え、夜中に動物病院を受診してみました。

そしたら尿路結石と診断されたんですね。

尿路結石というのは、ミネラル分が結晶化して尿道に詰まってしまう病気でおしっこが出なくなります。それによって腎不全という命の危険がある症状に陥り早くて1日~2日で命を落としてしまうといった恐ろしい病気。

たかがトイレと高を括ると愛猫が亡くなってしまうことになりますので何度もトイレに入るようなそぶりを見せたら受診を考えてください。

ちなみに尿路結石は結石の存在する場所によって腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼ばれます。

猫のおしっこが出ない場合の応急処置方法とは?

猫のおしっこが出ない場合の応急処置方法なんですが、子猫の場合はトイレの上でティッシュなどで刺激してあげると出ます。

成猫の場合は膀胱を押すという方法があるんですが、これは素人がやると危ないですので自宅でやるのはおすすめできません。

尿路結石の見逃してはいけない兆候とは?

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何度もトイレに入るといった仕草の他に、尿路結石を疑うべき兆候というのがあります。

  • おしっこした後に何度も股間を舐めている
  • おしっこしている時に鳴く、呻くような声を出す
  • 食欲が無い、元気もない

下に行くにつれ病状が酷い状況です。

おしっこした後になんども股間を舐めているというのは、何か違和感を感じており結石ができ始めている可能性があるということ。これが進むと、何度もトイレに入り納得のいくおしっこをしようとします。

この時チェックして欲しいのが、

  • しっかりとおしっこが出ているのか?
  • 血尿は無いか?

です。

尿道が詰まっていると何度おしっこに行ってもおしっこが出ず、尿道を結石が傷つけると血尿が出ます。

補足として尿路結石になりやすいのは「オス」らしいです。

オス猫の場合は、頻繁にトイレに入るなどの兆候が見られるようなので目安にしてください。

尿路結石を疑うべき症状チェック項目

  • トイレに頻繁に行く
  • トイレに行ってもおしっこがあまり出ていない
  • おしっこがキラキラしている(トイレシートを確認するとキラキラ光るものがあったら要注意です)
  • 落ち着きが無くなる
  • 排尿時に痛そうに鳴く
  • おしっこに血が混ざっている
  • 陰部の毛づくろいが執拗

尿路結石以外で疑われる猫のおしっこが出ない原因とは?

急性腎不全

中毒を起こす植物の誤食やチョコレートの誤食、感染症などで発症する急性腎不全でも排尿行為が無くなります。

尿路結石と違うのは排尿行為が全くなくなりトイレに行く仕草も見られなくなる点です。食欲低下や元気が無い、強い嘔吐などが現れたらすぐ受診してくださいね。

急性腎不全の予防としては猫が中毒性のある植物の誤食をしないような環境づくりとワクチン接種、トイレの清掃の徹底などです。

慢性腎不全と違い治る見込みがありますし、予防も可能ですので日ごろから発症しないよう飼い主さんの管理が必要となります。

仮に急性腎不全の可能性がありましたら自宅での対処はせずに最寄りの獣医さんに電話で相談しつつ指示を仰いでください。早急な受診が必要です。

膀胱炎

膀胱炎はにゃんだむも経験している病気です。症状の見極めポイントとしては頻尿や排尿が赤い、おしっこは出ているけど多くは無いという状態。膀胱に炎症が起きているため、少しおしっこが膀胱を刺激するだけでもおしっこがしたくなり何度もトイレへ行くといった症状が見られます。

原因はストレスとトイレの汚れによる細菌感染症、尿路結石の発生による膀胱の炎症。

ストレス性の膀胱炎の場合ストレスの原因を排除することが必要になります。うちのケースですと引っ越しや同居人の増加、同居猫の増加などが一度に起きたため発症しました。

原因に少しづつならしたり環境を良くしたりして対処したら良くなりましたので細菌性の感染症では無かったことがわかります。

急性腎不全の原因も膀胱炎の原因もトイレの不衛生が引き金になりますので、猫のトイレの清掃はこまめに行うことをおすすめします。

膀胱炎の疑いが出た場合も獣医さんなるべく早くかかってください。尿路結石の影響で起こった膀胱炎の場合尿道を結石が詰まらせおしっこが出なくなる恐れがあります。

その場合一刻を争う可能性が出てきますので様子見するより行動することが大事です。

猫の尿路結石の原因とは?

猫が尿路結石になる原因と言うのが、尿が酸性に傾いた状態でできるシュウ酸カルシウム結石とアルカリ性に傾いた時にできるストラバイト結石が尿道に詰まることで発生する病気です。

ストラバイト結石は食事療法で治すことができますが、シュウ酸カルシウム結石は外科療法での治療となります。

両方とも結晶の状態であればサプリメントなどのpHコントロールでなんとかなりますので結晶の段階で治療することがおすすめ。猫の動きに注意を払い、おかしいと思ったら受診を考える方が結果として簡単に治すことにつながります。

また、猫がおしっこを我慢してしまうのでトイレはいつも清潔にしておきたいところです。猫用トイレの清掃は膀胱炎の予防にもなります。

猫の尿路結石の予防方法

猫の尿路結石を予防する方法としては、基本的にペットフードの管理が必要となります。

特に日本という国ではペットフードに関する決まりがほとんど無く無法地帯ですので、粗悪なペットフードが多く出回っているのが現実にあります。

尿路結石の予防として必要なのがカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分の摂取を控えること※ですので、ミネラル分の多いペットフードは避けるべきです。

※完全に摂取しないというのは逆に身体に悪いですバランスが大事

また、猫たちが好んで食べたがる煮干しやかつお節などもミネラルが多いのでできるだけミネラルを抑えたドライフードやウェットフードなどを与えるようにすると尿路結石の予防につながります。

できるだけ水飲み場を増やして水分補給できる環境を整えておくことも必要ですね。

特に冬季などは、面倒くさがって水を飲まない猫がいますので水分補給場所をなるべく多く確保しておくことが尿路結石の予防につながります。

ここで注意が必要なのが、人間が飲む「ミネラルウオーター」は書いて字の如くミネラル分が多い水になります、尿路結石の予防にはミネラルウオーターより水道水の方が適しておりますので水道水を与えることをおすすめします。

さらに欲を言えば適度な運動量も必要で、一日5分以上は遊んであげる時間を作りたいものですね。血行を良くして代謝を上げることで体外に尿を排泄しやすいよう整えてあげることも飼い主の責任です。

尿路結石治療に有効な治療食の例と予防するためのキャットフード

画像はうちのオス猫にゃんだむが尿路結石を患った際に処方された治療食で、現在も健康な猫アンと共にこのフードを食べています。

若干、添加物が心配な部分がありますがにゃんだむはこれで再発は抑えられていますので尿路結石の治療食としては優秀かと思います。

にゃんだむがお世話になっている獣医さん推奨の治療食ですので品質に関しては問題ありませんし、市場の口コミも上々。ちょっと市販のキャットフードと比べると割高な感じがしますが、尿路結石の治療費と比べると安いもんですよね。

ちなみに健康な猫のアンも一緒にこのフードを食べていますが健康上問題はありません。

まだ尿路結石では無いが「予防」をしていきたいという人にはユリナリーケアの方をおすすめします。特に去勢済みのオス猫や飲水量が少なめの猫に食べさせておきたいフードです。

※獣医さんの指導のもと購入しているため実際尿路結石になってしまった場合はかかりつけの獣医さんの診断を受けてから食べさせてください。一応オルファクトリーを最安値で購入できるリンクは貼っておきます。

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猫のおしっこが出ない場合に疑うべき病気と対処方法まとめ

猫が一日に何度もトイレに出入りする場合疑うべき病気として考えられるのが

  • 尿路結石
  • 膀胱炎
  • 急性腎不全

の三種。

どれも緊急性の高い病気ですので自宅で対処はせずに獣医さんの指示を仰ぎつつ早めの受診をしてください。

日ごろから泌尿器系の病気の予防のためにトイレのこまめな清掃や猫の飲水量の確保・適切なフード管理などの工夫が役立ちます。猫にストレスがかからない環境づくりも重要ですね。

猫の命を救うことができるのは日ごろからのこ予防と猫の変化に対する飼い主の意識です。

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