子猫時期のキャットフードは適当だと寿命が短くなる可能性も!?正しいキャットフード選びまとめ
人間も猫も同じように成長期に必要な栄養素を把握していないと肥満体系になったり内臓に負担がかかり寿命が短くなったりもします。
この記事では子猫と暮らす際に必要なキャットフード選びの指標として、子猫に必要な栄養素を詳しく書いていきます。
そもそもいつまでの時期を子猫と呼ぶのか?
人間は20歳で成人すると言われていますが、猫は20歳となればかなりの高齢猫となりますよね。猫にとっての「成人」いわゆる成猫になる時と言うのは、生後12か月と言われております。
子猫には急激に成長する時期と緩やかに成長する時期に分かれており、急激に体重や体長が大きくなる時期が生後4か月まで、そして緩やかに成長する時期が4か月~12か月となります。
なので、急激に成長する時期に必要な栄養素と緩やかに成長する時期に必要な栄養素が違いますのでその点を注意して与えることが重要です。
急激に成長する時期に必要な栄養素とは?
子猫は生後1か月くらいまでは母乳で育ちます。生後5週くらいで乳歯が生えそろいますが、まだ固い食べ物などは食べることができない上に消化器官が未熟ですので、なるべく消化吸収の良い食事で食べやすい固さかつ大きさのものが理想です。
成猫と違いデンプンをうまく消化できないので、デンプンの含有量が少ない食事が良いですね。エネルギー源としてデンプンの代わりになるのが「脂肪」となるのですが、脂肪をエネルギーに変換するために必要なL-カルニチンという栄養素も必要になります。
ここまでのまとめとして、生後4か月までの子猫の食事に必要な栄養素は
- 脂肪
- L-カルニチン
となります。
成長が緩やかになった子猫の食事で注意するべき点とは?
生後4か月以降身体を大きくする成長が緩やかになってきたらそれまでとは逆にエネルギーや脂肪が少ない食事に切り替えていく必要があります。
代わりに必要になってくる栄養素が筋肉を形成する「タンパク質」。
消化器官が未発達のため、消化しやすいものが含まれているとなおよいですね。
生後~12か月までの成長期に必要な栄養素とは?
生まれてから成長が収束する12か月目まで通しての子猫時期に必要な栄養成分として
- タンパク質:消化吸収が良いもの
- 乳酸菌・ビフィズス菌:腸内の善玉菌を増やす
- フラクトオリゴ糖:腸内粘膜形成に当たってのエネルギー源になる
- マンナンオリゴ糖:腸内の悪玉菌の減少
- β-カロテン、ビタミンC、ビタミンE、ルテイン、タウリン:抗酸化成分で免疫力の向上に役立つ
が目安となります。
感染症に最も弱くなる時期を要注意!子猫の感染症対策
子猫は母猫の母乳を飲むことで免疫力を授かりますが、その効果は生後4か月まで。さらに子猫自身免疫抗体を作り出す力がすぐには現れないため、生後4か月~12か月の間には特に感染症に注意しなければいけません。
免疫力が弱い時期に飼い主さんができることは
- 他の猫との接触をさせない(母猫以外)
- ストレスを与えない
という点に注意して育てる必要があります。
子猫時期に与えるフードと栄養素まとめ
生まれてから生後4か月目までは脂肪分とL-カルニチンを多く含んだフードを選び、4か月~12か月目まではタンパク質多めに。
子猫時期である生後12か月目まではタンパク質や乳酸菌などの多く含んだフードを選ぶことで健康に育ちます。
他の猫との接触は極力避けて、身体がしっかりするまでは飼い主さんがしっかりと守ってあげることが重要となります。