老人が里親募集で断られるのはなぜか?シニアでも猫を引き取って飼う方法とは?

老人が里親募集で断られるのはなぜか?シニアでも猫を引き取って飼う方法とは?
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猫を飼いたいけど、譲渡団体から断られる老人が続出する理由と、老人はどうやったら猫と暮らせるのか?

里親募集の譲渡団体から猫を引き取りたいけど、60歳以上は断られるケースが多いようですね。

このことから高齢者は猫を飼えないと諦める人が多いのですが、本当に高齢者は猫と暮らすことができないのか?突き詰めて書いていきます。

なぜ老人は猫の譲渡を断られるのか?その理由とは?

60歳以上の高齢者が猫の譲渡を断られる理由として挙げられるのが、動物を飼うに当たり最後まで面倒をみる「終身飼育」が難しいため。

飼い主が先に逝ってしまっては、残された猫の面倒を見る人がいなくなり結果として不幸になってしまうといった懸念から、断られるケースが多い模様です。

猫の平均寿命も延びてきており2015年(平成27年)時点は15.8歳。人間の健康寿命の平均は2016年の調べだと男性72.14歳、女性74.79歳となりますので、60歳で譲渡されると元気で猫の面倒を見ることができることが怪しくなることがわかりますよね。

よって最期まで猫の面倒を見きれない可能性のある60歳以上の人には猫を譲れないという施設が多いのはこのことからなんです。

老人こそ猫と暮らすべき3つの理由

 

日本では老人に猫を譲渡することが進んでいませんが、欧米では老人こそ動物と暮らすことで健康を維持できるといった動物介在療法が定着してきています。

老人が動物と暮らすことによる健康面でのメリットとして

  1. アルツハイマーや認知症の予防
  2. 血圧や心拍数の安定化
  3. 孤独感からくるストレスの軽減

が挙げられます。

これにより老人が病院へ行く回数が減り、結果として医療費の軽減などメリットが多いため動物介在療法が進んできていると考えられます。日本でもこういった風潮が進めば、動物愛護団体などの譲渡団体の負担も減り、引き取り手のいない不幸な猫たちを救うこととなりますよね。

[朗報]60歳からでも猫を引き取ることができる「永年預かり」システムとは?

 

日本では60歳以上は里親になれない・・と落ち込んでいる人に朗報です。

日本国内では中々進んでいない老人の里親ですが、北海道札幌市にある「猫と人を繋ぐツキネコ北海道」(以下ツキネコ)の運営する保護施設「ツキネコカフェ」「ニャイダーハウス」では、譲渡に関する年齢制限を設けていません。

譲渡する条件としては

引っ越しや病気などで面倒を見れなくなるタイミングで連絡をしてくれる人

を重視しています。

もし面倒を見きれなくなったらツキネコさんが再度引き取るといった仕様で、急な状況でも安心して猫ちゃんと暮らすことができるシステムです。

これは猫側からの視点と里親さん側からの視点どちらも考慮した内容で、今までのような片方だけの都合を重視しているものではなく、どちらも幸せになれるようになっています。

しかし、ツキネコさんは現在財源不足ということで新事業「ねこ保険」の展開も視野に入れ奮闘している模様です。

もしよかったら北海道のツキネコさんの公式サイトにて募金や物資の支援などにご協力頂けたら幸いです。

⇒北海道ツキネコ公式サイト

その他の方法で老後猫と暮らすために考えておくべきこととは?

老後何らかのご縁で猫と暮らすことになった際に考えておくべきポイントをここでは書いていきます。

まず自分が動けなくなった場合猫をどうするかについて家族・親戚と話し合っておく必要があります。引き取っても大丈夫な家族が居ればそれにこしたことはありませんが、その家族は本当に猫を飼える環境にあるのかをまずはチェックしてください。

  • 多頭飼いでキャパオーバーではないか?
  • 賃貸で猫を飼うのは不可能ではないか?

など。

自分が居なくなってから、もしくは動けなくなってから猫の身の振り方が決まらない人は猫を飼ってはいけません。猫を不幸に巻き込んでしまいますので。

猫と老後を過ごす方法と譲渡を断られる理由まとめ

60歳以上が譲渡を断られる理由は単純に猫の面倒を生涯見れない可能性が高いため。そんな中猫を何かしらのご縁で引き取る際には自分が動けなくなったときに誰が猫を引き取ってくれるのか?を決めるべきです。
そのためには猫の管理ができて猫を飼える環境にある人にお願いするべき。それができないのであれば猫と暮らすことはあきらめたほうが良いでしょう。

ツキネコさんのようなシステムを持った譲渡施設が今後増えていけば老後猫と暮らすことは不可能ではありません。そのためにはもっと動物愛護施設の発展を願い寄付などで協力していく地道な活動が必要になっていきます。

日本も先進国同様に動物と上手く共存できる世の中になっていけるよう一人一人が努力するべきなんですね。

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