猫がゴロゴロ言う理由とその効果に迫る。あとたまに噛みつかれるけどなんで?
猫がゴロゴロと喉を鳴らすことは知っていると思いますが、その理由をご存知でしたでしょうか?
また猫がゴロゴロとのどを鳴らす時は比較的幸せな時というイメージがありますが、実はそうでもなかったりするんですね。
一見気持ちよさそうに撫でられてゴロゴロ・・・と言っていたのにも関わらず「ガブリ!」と噛みつかれたりしてしまう行動も不思議ですよね。
この記事では猫のゴロゴロ音について詳しく解説していきます。
猫のゴロゴロのルーツから考えるゴロゴロ音の秘密
猫がゴロゴロというようになった理由は猫の祖先が狩りをしていた時代に反撃を受けて傷が絶えませんでした。自分の傷をいやすためにゴロゴロ言い始めたのがきっかけと言われています。
言い換えれば「頑張れ!しっかり!」と自分を励ましていた感じなんでしょうね。
自分を励ます・癒す効果がゴロゴロのルーツと考えると、今の猫がゴロゴロと喉を鳴らすタイミングとちょっとずれている感覚になりますよね。
ゴロゴロ言う音には2種類ある
猫のゴロゴロの音を分類すると2種類あります。
- リラックスしている時のゴロゴロは25ヘルツ。
- ストレスを感じる際のゴロゴロは40ヘルツ。
猫の状態や気分によってこの二つを使い分けていると考えられています。
嬉しい時のゴロゴロは人間にとって笑顔に相当します、辛い時のゴロゴロは自分を励ますのと同時にエンドルフィンを分泌して苦痛を和らげていると考えられています。
一説によるとゴロゴロ音の周波数が骨折の回復を早めると言われていますが、科学的に立証されていません。
なぜゴロゴロ言いながら噛みついてくるのか?
次にゴロゴロ音についての不思議なのですが、猫を撫でているとゴロゴロと気持ちよさそうに喉を鳴らしているな~・・と思いきや、次の瞬間噛みつかれて後ろ足キックが飛んできた経験がある人は少なく無いと思います。
うちのにゃんだむもよくそのようなトラップを仕掛けてくるのでびっくりします。
ゴロゴロ音は嬉しい時と辛い時の二種類の状況で発すると言われておりますので、いきなり噛むということはそのどちらにも属していないのでは?と疑問に思ったので調べてみました。
猫がゴロゴロ言いながら噛む理由と言うのが、「嬉しいが極まって噛んでしまう」ということ。
人間の子供を例にしますと、テンションが上がりすぎて熱を出したり吐いてしまったりが当てはまるのではないでしょうか?
そこまで行かなくてもテンションマックスで悪ノリしてしまい怒られることに・・・という状況が近いと思います。
なのでゴロゴロ言いながら噛むことにマイナスの感情は無く、むしろ嬉しいの極みが高じてそこへ至ってしまうため噛まれても怒らないようにしてくださいね。
噛まれることを防止するためには口の周りを撫でないことや撫でるのを止めるタイミングを見計らうことが重要となります。
この場合怪我をするまで噛むことは少ないと思いますが、撫ですぎはお互い毒になってしまうのでほどほどに。
知っておきたい猫のゴロゴロトリビア
ネコ科の動物はみんなゴロゴロ言うって本当?
飼い猫の他にも全部ではありませんが、ネコ科の他の動物もゴロゴロ言うようです。
ピューマやチーターがゴロゴロと喉を鳴らすことが知られており、猛獣と呼ばれる動物がゴロゴロ言うという姿は見ていてかわいらしく感じますよね。
ただしライオンなどの吠えることができるネコ科の動物はゴロゴロと喉を鳴らすことができないと言われており、ゴロゴロ音を出すか吠えるかどちらか一方しかできないと考えられております。
ゴロゴロいうかいわないかは子猫時代に覚える
猫がゴロゴロを覚えるタイミングというのが子猫時代に母猫が授乳させる際に母猫がゴロゴロいう音を出しているのを聞きゴロゴロを覚えると言われています。
母猫は感覚器官が未発達な子猫に対しゴロゴロ喉を鳴らし、母乳が出る場所を教えています。子猫もそれに呼応してゴロゴロ言います。
いわば母子間のコミュニケーションツールであると言えますね。
この授乳時期にゴロゴロのやり取りが無い場合にはゴロゴロ言わない子に育つようです。
人間にとっての猫のゴロゴロ音の効果
猫のゴロゴロ音は人間にとっても有益であることが科学的に立証されています。
猫のゴロゴロ音の周波数は副交感神経を優位にして免疫力を向上させる効果があり、幸せホルモンであるセロトニンを分泌させることがわかっています。
自律神経が乱れやすい生活をしている人で猫を飼えないと言う人は猫カフェなどに足を運んでみるのも一つですね。猫と触れ合うと癒されるというのはあながちウソじゃないですから。
猫のゴロゴロ音の理由まとめ
猫は辛い時と嬉しい時にゴロゴロ喉を鳴らします。元気が無いのにゴロゴロ言っている時は不調を疑ってください。
嬉しい時に構い過ぎるとテンションが振り切ってしまい噛みつきの原因になりますのでやりすぎには注意。
猫がゴロゴロ言う時は猫自信幸せな時ですが、同時に人間も幸せな気分になれますのでゴロゴロ音はお互いハッピーになれます。
猫を幸せにすることは人間にとっても良いことなんですね。