NPO法人「アニマルメリーランド」の経営が酷いと話題に、なぜこうなったのか?
兵庫県姫路市の施設、NPO法人アニマルメリーランドの動物飼育の衛生環境の悪さが指摘され市の立ち入り検査が入ったようですね。
犬40匹猫70匹を飼育するこの施設では、明確な虐待の形跡は無かったものの一部の動物に皮膚病が発見され飼育環境の悪さが明確化して問題となっております。
アニマルメリーランドの言い分とは?
アニマルメリーランド側の言い分としては
「スタッフが減って経営が難しくなった」
「絶対に虐待はしていない。朝晩の食事、エサと水換え、部屋の掃除をやっていた」
確かに少人数で犬40匹、猫70匹の面倒を見るのは非常に大変なことで多忙なのはわかりますが、そもそもスタッフを補充できなかったのか?など
病気になる前に対処ができたのではないかという疑問もあります。
NPO法人ということですので、営利を目的としていない団体ではありますが、その志を100%汲んでついてきてくれるスタッフというのは中々いないのではと感じますし、立派な志を持った経営者ならばそれを実現できる経営手腕も必要となりますよね。
この案件で問題になるのは犬猫の数を十分管理できるほどの人員を確保できていなかった点。
命を扱うためには大きな責任が伴うことを教えてくれた事件でした。
そもそもNPO法人とは?
良く聞く団体である「NPO法人」というのはざっくりいうと営利を目的としない法人です。
営利を目的としないというのは利益を追求しない経営という意味で、スタッフの給料分や餌代などの経費は捻出できるくらいの営利は認められているため社会貢献しつつも法人を保つ必要があるのですが
今回問題となっているアニマルメリーランドでは、スタッフを雇うほどの利益を出せてなかったことから今回のような問題が発生したと推測されます。
犬や猫の保護施設を経営するためにはどうしたら良いのか?
海外では国が経営していることが多い動物の保護施設ですが、日本では民間で行っていることが多くほとんど慈善事業に近いため衛生環境などを保つことが困難な施設が多いのが現状。
逆にNPO法人という傘を悪用して暴利を貪る業者も存在していることも事実。
今後、動物保護関係の施設をNPO法人以外の形で経営するためには
- 経営者の動物愛護の志
- 経営者の経営手腕
の両方が必須で、どちらがかけても成り立ちません。
私の知っている動物愛護施設ではやはり経営がギリギリで、寄付によって成り立っているという話を聞きます。
日本という国を挙げての保護活動も視野に入れないと不幸な動物がどんどん増えていく事が予想されます。
今は猫ブームなどもてはやされていますが、ブームが過ぎればその弊害となる犬猫も多く存在することは忘れてはいけないことです。
動物保護施設に関して政府も積極的に対応を進めていかないと追いつかないため、政府と国民が一丸となってかわいそうな生き物を増やさないための措置を講じる必要があります。
アニマルメリーランドはその後どうなったのか?
ずさんな経営で追い込まれたアニマルメリーランドですが、その後姫路キャンフェルと名前を変え新しい経営者の元再スタートを切っています。不幸な犬や猫が増えないよう新しい経営者の手腕に期待したいところですね。
活躍をお祈りしております!