テレビやネット動画で話題の流れるように階段を滑り落ちる猫の行動理由を考える
猫は液体である説を証明するかのような「流れるように落ちていく猫」。テレビやネット動画で話題になっている動画ですが
映像を見てもらうとわかる通りかなりシュールな映像になっております。
時折猫はこのような人間の想像を超える動きを見せますが、なぜ今回のような階段落ちに至ったのか?個人的な見解を交えつつ書いていきたいと思います。
流れるように落ちていく猫動画
まずは問題の動画をご覧ください
・・・
かわいいですね。
脱力でただただ階段を自分自身の無抵抗な毛並みで滑り落ちていくといった流れるような階段落ちが特徴的。
しかし、ただ無抵抗に落ちていないという部分に注目して欲しいんですね。
最初に耳の後ろを階段の角にこすりつけ、次にほっぺたを角にこすりつけます。そして、ようやく前足をつき滑り落ちます。
次も同じように落ちるといった決まった動作を繰り返し滑る行為を繰り返し階段落ちをしているんです。
私が気になるのは耳の後ろからほっぺたという
比較的柔らかい部分から落ちている点です。
これは猫を飼っている人ならば良く目にする行動で、柱などに耳の後ろをこすりつけたりほっぺをこすりつけたりする行為に似ていると思うんですね
よってこの猫は階段にマーキングをしつつ階段落ちをしているのでは?と私は考えたわけです。
猫のマーキングとは?
猫にとって縄張りというのは重要で、自分の所有する縄張りにはマーキングをするといった習性があります。
マーキングには三種類あり
- こすりつけマーキング
- 爪とぎマーキング
- おしっこマーキング
があります。
今回のねこはこすりつけマーキングに該当すると思います。
こすりつけマーキングというのは、猫同士が本能的にわかる臭いを発する「臭腺」をこすりつけることによって
自分の存在や縄張りをアピールする行動です。
臭腺は顔周りや耳の周り、尻尾などに集中しているので
そこをこすりつけることで自分の臭いをつけ安心できる環境を作るんです。
今回のネコの行動は、階段に自分の存在を濃くし
階段は自分の落ち着ける場所であるとのアピールだったと考えられるんです。
動画を良く見てみると耳の後ろを下の階段にこすりつけ、次の階段も気になりこすりつけ・・・といった動きに見えませんか?
猫がマーキングするものってどんなもの?
猫がマーキングするものはそれぞれありますが
マーキングするものに共通する理由として
「自分の臭いをつけたいほど好き」
が基本となります。
飼い主さんにすりすりしたり、同居猫にすりすりしたりするのはそういった理由からで、自分が好きな人や猫に自分の臭いがついていないと不安になるみたいなんですね。
この動画の猫の場合家全体が縄張りでしょうから効率よくマーキングする方法としてこのような動きになったのでは?と考えられます。
一見怠惰にも見えますが、本人(猫)は考え抜いた末の行動なのでしょう。このような猫の意外な行動は猫の魅力の一つであると思います。
動画の猫はなぜ階段落ちをしたのか?まとめ
この動画の猫が階段落ちをした理由はズバリ「マーキング」でした。
階段上で床にマーキングをしていたら下の階段も気になり、さらに下の階段も・・・・
という流れが階段落ちにつながったと考えられます。
決して怠けて階段を下りるためではなく、何となくマーキングをし続けた結果なんでしょうね。
猫の意外性は可愛さにつながります。