猫の毛づくろいの意味と飼い主がグルーミングをする必要性まとめ
猫と暮らしていると気が付くかもしれませんが、猫は風呂に入らなくても臭くありません。犬はシャンプーをしてあげないと臭くなりますが、猫はそうでもないんですね。
私は個人的にそのことが気になったので調べてみたのですが、理由は毛づくろいにあるようなんです・・
この記事では猫にとっての毛づくろいの意味と飼い主が行う猫のグルーミングの必要性についてまとめていきます。
猫が毛づくろいをする理由を考えると臭くない理由が見えてくる
猫が毛づくろいをする理由は大きく分けて3つあります。その理由が
狩りの準備
野生の猫は狩りをする際に自分の臭いで獲物に存在を悟られると不利になることを知っているため、臭いを消す習慣があると言われています。
これは生まれて間もない猫が本能的にトイレを上手くできることからもわかる通り、自分の臭いが外に知られることを「危険」だと認識しているためだと考えられます。
体臭などが外部に漏れると獲物に逃げられますし天敵から狙われてしまいますのでいいことがありませんからね。
なので自分の臭いを消すという意味で毛づくろいを丁寧に行うと言われています。
ちなみに猫の唾液は揮発性があり、消臭効果があります。猫が風呂に入らなくても臭くないのはこういった理由から何ですね。
このことから知ることができるのはまだあります。臭いに敏感で自分が何かしらの臭いがつくと嫌という習性は飼い主が触ったりくっついたりすることで移る臭いも気になってしまうため、猫は触られると毛づくろいをして臭いを消す習慣があるんですね。
なので触った後に毛づくろいをする意味というのは本能的なものであり、飼い主を好きか嫌いかという理由では無いことがわかります。
体温調整
揮発性のある唾液は体温調整にも役立ちます。汗で体温調整をしない猫は自分を毛づくろいすることで高くなった体温を下げると言われています。
毛艶も良くなり一石二鳥ですね。
砂漠出身の猫ならではの体温調節方法だと言えます。
心を落ち着かせる
猫が毛づくろいをする理由は精神的なものもあります。
子猫時代に母猫からしてもらった毛づくろいを自らすることで、精神を落ち着かせて平常心を取り戻そうとします。
これは「転移行動」といって不安やストレスを毛づくろいすることで癒すことを目的とした行動。恥ずかしかったりして心が乱れた際に行うことが多いです。
いきなり激しく毛づくろいをし始めたら何かしらのストレスを抱えている可能性がありますので猫を観察してストレスがかかっていないか見守ってあげてください。
ブラッシングで毛づくろいの効果。猫に癒しを与えるグルーミング
猫と毛づくろいは密接に関わっていることから多くの時間を毛づくろいに費やしますが、毛づくろいをし過ぎることで起こる問題としては毛玉の嘔吐ですよね。
これを未然に防ぎ猫の身体の負担を軽減すると同時に、スキンシップまで取れてしまうのがブラッシングです。
適度なブラッシングは猫に癒しを与えてくれるばかりか健康管理にもつながりますので、こまめにしてあげることをおすすめします。
うちの場合ですとブラッシングでお腹の部分にしこりを発見することができましたの。幸い脂肪腫といった良性のものでしたが、これが悪性のものだったら早期発見がカギとなりますので猫の体調管理の意味では必須項目かと思います。
猫の毛づくろいの理由と飼い主ができるグルーミングの必要性まとめ
猫が毛づくろいをする理由は大きく分けて3つ
- 狩りの準備で体臭を消す
- 体温調整
- 精神的不安を落ち着かせるため
毛づくろいを飼い主がしてあげることでスキンシップや体調管理などができますのでこまめなグルーミングは猫の長生きにつながります。
注意点としては、一回につき約5分程度にしておかないと猫の皮膚を傷めることになりますのでやりすぎは禁物です。