クレゾールを猫よけで使うと人間も危ない!?使用してはいけないわけまとめ
野良猫を家の周りや畑など来てほしくない場所から遠ざける目的で使われているクレゾールですが、使うことで人間にも危険が及びます。
そればかりか思ったより効果が無かったりとあまり意味を成さないのでお勧めできません。
この記事でわかることは
- クレゾールの危険性
- クレゾールは猫よけに適さない理由
- クレゾールは猫除けに効果が無い理由
- 野良猫被害を減らすためにできる最善策
です。
クレゾールの毒性と危険性とは?
クレゾールは強アルカリ性を示す劇薬で、皮膚のタンパク質を壊していきます。皮膚に直接着くと焼けただれたようになり、気化したクレゾールを吸い込むと咳、呼吸困難感、のどの灼熱感、頭痛、吐き気、意識混濁などの症状を引き起こします。
2018年現在では有害大気汚染物質に指定されている劇薬ですので、使い方によっては大気汚染防止法に抵触する恐れがあります。
クレゾールが猫除けに適さない理由って?
クレゾールが猫除けに適さない理由として大きいのが
「人間にとっても有毒であるため」
です。
クレゾールが触れた皮膚を腐食する効果と気化したクレゾールを吸い込むことで中毒症状を引き起こすため、猫にも人間にも危険が及ぶためです。
クレゾールを撒いた辺りに子供が転倒したら顔面が焼けただれますし、気化したクレゾールは近所の人にも迷惑をかけてしまいますよね。
なので猫除けをクレゾールで行うとリスクの方が高いためおすすめできません。
またクレゾールを撒くと付近の草花も枯らしてしまうため、園芸農園や畑に猫を近寄らせまいと撒いてしまうと本末転倒になってしまうんですね。
猫除けにクレゾールの効果は無い理由とは?
クレゾールによる猫除けは不適切である上に効果がありません。
その理由としてクレゾールは気化するし一定期間で分解されてしまうため。
気化すれば付近の動植物に一定期間悪影響を及ぼしますので、一時的に猫は近寄らなくなります。しかし、縄張りの見回りを欠かさない猫はクレゾールの効果が無くなってからまた見回りに来るんです。
ならば間髪入れずにクレゾールで対策を・・・・
と考えるかもしれませんが、先ほども書いた通り揮発すると人体にも悪影響を及ぼします。
人間が先に倒れるか、猫が来なくなるか勝負・・というのはあまりに非合理的ですよね。
じゃあ猫除けはどうしたら良いのか?
最近じゃクレゾールじゃなくても色々な猫除けグッズが発売されています。
ただ個人的に思うのですが、猫よけをしなくても良い環境をつくる取り組みをする方が余程建設的であると私は考えます。
例えば野良猫のうんこやおしっこに困っている場合、地域猫として付き合っていく手段があります。
地域で協力して去勢をして個体数の調整をすることで野良猫がこれ以上増えませんし去勢によって起こるマーキングなども激減するはず。
もし放し飼いの猫が居る場合、飼っているお宅と相談して完全な「室内飼い」をお願いすることで猫除けをしなくても良くなります。
猫は人間の思惑通りに行動しない生き物ですので、上手に猫と付き合うためにはどうやって猫にその行動をさせないかが重要です。
猫除けとクレゾールの危険性まとめ
猫除けにクレゾールというのは迷信で、むしろ人間の方に危険性のある毒物であることがわかりました。
そして一過性の猫除けにはなるものの、リスクの方が高く住んでいる人間の方に害がありおすすめできません。
有害大気汚染物質に指定されるほどの劇薬ですので、使い方には注意が必要。
猫除けを根本的に行うには野良猫を地域猫として共存しつつ、放し飼いの猫を飼っているお宅へ理解を求める方法が合理的です。猫に人間の都合を押し付けても効果がありません。
むしろ共存したほうがお互いストレスなく生活できると思いますよ。