猫の舌って熱さに鈍感だった事実発覚!猫はどこで食べ物の温度を感知しているのか
猫舌は熱い食べ物が苦手という表現に「猫舌」という言葉が使われていますが、実は猫の舌って鈍感なんです。
なので猫舌というのは間違っているということなんですね。
では一体猫舌と言う表現がどのようなことから生まれたのか?猫が食べ物の温度を感じる器官はどこなのか?
など猫の食べ物に対する感覚についてこの記事では詳しく書いていきたいと思います。
猫が食べ物の温度を感じる部分はここ!
猫が食べ物の温度を感じる部分は「鼻」です。
猫の鼻は0.2℃~0.5℃の差を感じることができるほど鋭い器官で、優れた嗅覚の他にも敏感に温度変化を感じることができます。
猫が食欲が無くなった時にフードを温めると食欲が復活する理由は、この鼻が温かい食べ物を新鮮と感じることで「おいしそう」と判断するためなのでしょう。
元々生きた生き物を食べてきた「肉食動物」ですので、温かい食べ物は食欲をそそるのだと考えられます。
また温まることで発生する匂いにも反応するので、フードを温めることは猫にとって「おいしそう」と思わせるには十分な要素なんですね。
猫が熱い食べ物が苦手な理由と猫舌の由来
猫の鼻は優れた感覚器官ですので、繊細な温度変化を感じることができる代わりに極端な温度のものを嫌います。
大きな温度変化は危険かどうかを判断する材料にもなるため、熱い食べ物を中々食べないことから
「猫は熱い食べ物が苦手」
という認識が広まったのでしょう。
野性では熱い食べ物はありませんし、熱いものを食べることで火傷をしたら致命傷になりかねませんからね。
このことから猫の舌は熱さが苦手=猫舌が広まったと考えられます。
実際は猫鼻なんですがね(笑)
猫の舌は鈍感?味覚はどうなっているのか?
では猫舌と言われる猫の舌ですが、温度変化に鈍感ならば味覚はどうなのか?と疑問が生まれると思います。
猫の味覚は大まかに言うと「食べれるか・食べれないか」を判断する器官。
なので、味覚として鋭いのは 酸味 苦味
鈍感なのは 塩味
ほぼ感じないのが 甘味
です。
酸味・苦味は腐った肉を食べないよう判断するため鋭く、敏感になっています。フードに動物病院から処方された薬を混ぜると食べなくなるのはこのためなんですね。
リン酸やカルボン酸の酸味は猫にとって旨味と感じることもあるようなので、酸味の全てを嫌うことはなさそうです。
塩味は猫にとって必要なミネラルが獲物の血液や肉などから摂取できるため、敢えて感じる必要性が無いため。
必要以上のミネラルは腎機能が弱い猫にとっては大病の元になりますので塩味の優先順位が低いんです。
甘味は厳密に言えば糖分の甘味を感じないということです。アミノ酸由来の甘味は猫にとってご馳走なので好む傾向にあります。
舌と鼻から見る猫の食べ物の好み
猫は食べ物の温度を鼻で感じて舌で食べれるか食べれないか判断。
美味しいと感じるのはアミノ酸由来の味。
このことから猫は肉食動物らしい新鮮な獲物に近い食べ物を好むと考えられます。
仕留めたばかりの新鮮な血肉・・・と考えるとちょっと怖いですが。
フードを与える際の参考になるのではないでしょうか?
好まれるフードの温度は生き物の体温程度で、鼻に刺激が強すぎないこと。味は塩味が強すぎずタンパク質中心であれば猫が好みます。
人間基準で考えるとちょっと味気ない気がしますが、味気ない方が猫の体調管理には良いですし喜ばれますよね。
猫が食べ物の温度を判断する器官まとめ
猫が食べ物の温度や気温を感じる一番敏感な部分は「鼻」
舌で温度を感じる説はちょっとちがうということがわかりました。
猫の舌はむしろ温度に対しては鈍感で、味覚も食べれるか食べれないかを判断するレベル。
なので熱い食べ物を苦手とする「猫舌」は厳密に言えば間違いで「猫鼻」が正解。
猫の食欲を刺激したければ
- 動物の体温レベルの暖かさに
- 塩味よりタンパク質を
- 美味しそうな匂いは食欲を刺激
というポイントを抑えると猫の食欲は戻ってきそうです。